仕事の捉え方

仕事っていうのは、誰かの幸せに繋がるものなんだ。

ある知り合いの話をしよう。

その人は、サラリーマンをやってたんだが、サッカーが好きでスポーツバーによく通っていたそうだ。何年かして、そのスポーツバーのオーナーさんに気に入られて、その店の店長をやることになった。

店を持つということはそれなりの苦労があるわけで。それでも彼は頑張って仕事をした。その間いろんなことがあったそうで、お金で裏切られたり、励まされたり、悩んだり・・。結婚もして、子どもも3人できた。

そして徐々にではあるが、お店は大きくなっていった。彼は「オーナーの先見の明があったから」といっていた。きっといろいろ語り合って、信頼関係ができていたんだと思う。絶対的な信頼を寄せていた。

店が大きくなることで、オーナーと店長さんはその店の方向性というものを模索していたんだが、こんなことを語ってくれた。

「こういった飲食業ってやっぱり、世間からあまり重要視されていないんですよね。なんというか、必要性というか・・・でね、いろいろ考えたんです。仕事って何だろう?って。僕らみたいな飲食業界が目指すものって何だろうって。そしたら、仕事って、やっぱり人の幸せを生み出すというか、サポートすることじゃないですか。そしたら、僕らの仕事の方向としては、お客さんの幸せをサポートしていくことなんじゃないかなって思うわけですよ。お客さんの人生の幸せの1ページを作るお手伝いができればいいなぁと思うんです。」

とっても素敵で前向きな考え方だと思う。

そうして、このお店は結婚式の2次会会場としても使えるような店舗になった。今では、2次会はもちろん、同窓会や、サークルの集まりなどにも使われるようなお店になっている。あいかわらず人材確保には難儀してるみたいだが。

この話を聞いて、普段、薬剤師として仕事をしている自分を考えてみた。
自分の仕事の向こう側に「患者さんの幸せ」があるような仕事をしているだろうか?
自己満足や利己的な考えで仕事をしていないか?

いつも心に、この気持ちを忘れずに、仕事をしていこうと思ってる。